業

噴き出る温泉をパシャリ

それにしてもここへ訪れるカメラを持った観光客たち
とっておきのシャッターポイントが見つからないためか延々歩き廻っています

ようやくお気に入りのポイントを見つけたのか
しゃがんだり立ったりしてシャッターを切る青い男
でも、まだ納得がいかないのかすぐにまた周回を始めます

このおばあちゃん屈んでシャッターを切る指先のタッチが達人の領域
歩いてる時は腰が曲がってますがシャッターを切る瞬間だけは背筋ピーンします。

一見、マフィア風のこの男。カメラを構えるもののなかなかシャッターを切りません。
もはやフィルムに余裕がないのでしょうか
それとも己の撮る写真に疑問を感じシャッターをきれないのか

すっかり日も落ち辺りは暗闇に

とうとうマフィア風の男、自分の力ではいい写真が撮れないと悟ったのか
〝達人おばあさん〟　に助言を求めているようです。…が


一生かけても神髄を極めることなんてできやぁしないよ。
写真ってのはねぇ、それほど奥が深いんだよ。
わたしゃあ死ぬまで写真を撮り続けるつもりさ。
それでこそはじめて『極めた』と言えるかも知れないねぇ.....


と一蹴。

達人のお言葉に心震えたマフィア男は
今一度　己の人生を見つめなおそうと心に誓ったのでした